日本時間2月29日の未明、ようやくWHOが新型コロナウイルスによる世界的パンデミックを認めましたね。
日本をはじめ、世界が後手後手の対応に追われている中、ある国の対応が完璧すぎると話題になっています。
その国とは、 台湾 です!
台湾の感染者数は、2月27日10:30時点の発表で32人。
参考に、中国では7.8万人、韓国は1,595人、日本は190人です。
この3国と比較しても、同じ東アジアの中でもダントツで感染者が少ないことがわかります。
ではなぜここまで感染者を食い止めることに成功しているのか。
その対応についてみていきましょう。
台湾が行った有能対策
2019年12月31日
早くも検疫強化を実施
※日本は大みそかで厚労省が休んでいたため、最初の注意喚起を行ったのはこの6日後。
2020年1月2日
専門家を迅速に招集し、専門家会議を実施
2020年1月6日
台湾政府が中国での正確な情報を把握するための調査体制強化を指示
※日本はここでようやく最初の注意喚起。
2020年1月7日
武漢地区の危険レベルを早々とレベル1に引き上げ
2020年1月8日
すべての国際線と中国への船舶の往来についても警戒レベルを引き上げ
8日時点で感染者なし。明確に国民に報告し、管理体制が整っていることを積極的に国民に開示。
2020年1月11日
SNSでデマ情報が流れたが、台湾政府はすぐに当該情報が虚偽であると発表。
流れたデマは、「台湾ですでに武漢コロナウイルスに感染した症例が見つかった」というもの。
ウソ情報、虚偽報告などのデマを流した者は「社会秩序維持保護法」あるいは「伝染病予防治療法」で罰せられると警告し、国民の不安を取り除くよう対応。
ウソ情報、虚偽報告などのデマを流した者は「社会秩序維持保護法」あるいは「伝染病予防治療法」で罰せられると警告し、国民の不安を取り除くよう対応。
2020年1月14日
すべての国際線と中国への船舶の往来についても警戒レベルを引き上げ
8日時点で感染者なし。明確に国民に報告し、管理体制が整っていることを積極的に国民に開示。
2020年1月16日
武漢地区への危険レベルをレベル2まで引き上げ
武漢から1月6日に帰国した神奈川県在住の中国人男性が陽性と確定されたことが日本で報道されたことを受けての対応。
※日本はこの時、「ヒトからヒトへの感染リスクは比較的低い」として特に何も対応しなかった。
※日本はこの時、「ヒトからヒトへの感染リスクは比較的低い」として特に何も対応しなかった。
2020年1月20日
感染者ゼロでも「非常対策本部」を立ち上げ
タイ、日本、韓国などで新型コロナウイルスに感染した患者が発生したことを受け、「厳重特殊伝染性肺炎 中央伝染病指揮センター」を正式に立ち上げた。(日本でいう「非常災害対策本部」のような存在)
※日本で新型コロナウイルス感染症対策本部が設置されたのは1月30日になってからである。。
※日本で新型コロナウイルス感染症対策本部が設置されたのは1月30日になってからである。。
2020年1月21日
武漢地区の危険レベルをレベル3に引き上げ
武漢からの飛行機で台湾に帰ってきた50代女性が陽性と判定。台湾で最初の感染者が確認された。
機内で当該の女性と接触があったと見られる46名についても追跡調査を行ったところ、全員陰性と確認。
この時点で、WHOもようやく「ヒトからヒトへの感染」の可能性を認めた。
※この時日本は武漢の危険レベルはまだ1の状態。この2日後にレベル2に上げることになる。
機内で当該の女性と接触があったと見られる46名についても追跡調査を行ったところ、全員陰性と確認。
この時点で、WHOもようやく「ヒトからヒトへの感染」の可能性を認めた。
※この時日本は武漢の危険レベルはまだ1の状態。この2日後にレベル2に上げることになる。
2020年1月24日
マスクが不足すると、素早く輸出制限
台湾国内でもマスク不足が深刻になり始めた直後の素早い決定。
日本では中国にマスクを寄付する動きが盛んになっていたタイミングだったので、日本とは真逆の対応になる。
日本での今のマスク不足による混乱を見ると、この時の対応の審議がはっきりするだろう。
日本では中国にマスクを寄付する動きが盛んになっていたタイミングだったので、日本とは真逆の対応になる。
日本での今のマスク不足による混乱を見ると、この時の対応の審議がはっきりするだろう。
2020年2月
IT技術を駆使した「マスク在庫マップ」で在庫を管理
台湾のIT担当大臣のオードリー・タン(唐 鳳)氏の指揮のもと、台湾中のマスクの在庫状況データを無料公開。
これを受け、台湾のエンジニアは「マスク在庫マップ」を作成し、それを無料で公開。
これにより、台湾の中の「どの薬局でどれほどマスクの在庫があるのか」を把握できるように。
これを受け、台湾のエンジニアは「マスク在庫マップ」を作成し、それを無料で公開。
これにより、台湾の中の「どの薬局でどれほどマスクの在庫があるのか」を把握できるように。
上記のような対策を行った結果、感染者の増加を大幅に食い止めることに成功しています。
日本も台湾から多くのことを学んでほしいものですね。
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