ふぉる
妊娠すると、出産時のことを調べたり悩んだりしますよね。
特に、自然分娩と帝王切開のことなんかは私もしょっちゅう調べています(`・ω・´)
今回は、予定帝王切開についてご紹介していきます!
ちなみに、「帝王切開」についてよく知らない!
という方はこちらの記事からご覧いただけると理解がしやすいかと思います。
予定帝王切開とは
帝王切開には、予定帝王切開と緊急帝王切開の二種類あります。
今回紹介するのは、予定帝王切開についてです。
予定帝王切開とは、事前に自然分娩が難しいと判断され、予定を立てて帝王切開に臨む出産方法のことです。
分娩時のリスクが高い場合に、母子ともに危険を回避するための方法です。
緊急帝王切開については、こちらの記事をご覧下さい。
どんなときに予定帝王切開に?
赤ちゃん側の要因
胎位異常
赤ちゃんが生まれてくる際の正しい状態は、足が上で頭から生まれてきます。
しかし、頭と足の位置がひっくり返った状態になってしまうことがあります。
一般的に言う逆子ですね。
また、子宮に対して横向きになった状態なども。
上記の場合、経膣分娩では赤ちゃんに危険が及ぶため、予定帝王切開となることがあります。
多胎妊娠
赤ちゃんが双子や三つ子の多胎だった場合、それぞれの胎児が小さくて経膣分娩に耐えられなかったり、逆子になってしまう危険性があります。
なので、予定帝王切開になるケースが多くなります。
巨大児
赤ちゃんの推定体重が4,000gを超えると、巨大児と呼ばれます。
その場合、ママの参道が傷ついたり難産になる危険が高いので予定帝王切開となることがあります。
前置血管
赤ちゃんの周りを包む卵膜の下に臍帯血管が通っていることがあります。
それが内子宮口に面している状態を前置血管といいます。
この状態で破水すると、卵膜と一緒に血管も破裂して出血を伴う場合があります。
なので、前もって前置血管が発覚した場合は予定帝王切開になります。
ママ側の要因
帝王切開・子宮の手術の経験がある
手術で子宮壁を切開した経験がある場合、自然分娩で子宮破裂などのリスクがあります。
そのため、子宮破裂のリスクを回避するため、予定帝王切開を行うことがあります。
児頭骨盤不均衡
赤ちゃんの頭の大きさと、ママの骨盤の大きさが釣り合わない場合、スムーズな分娩が難しくなります。
これを児頭骨盤不均衡といいます。
赤ちゃんの頭の大きさに比べてママの骨盤が狭い場合、参道をうまく降りてこられず難産になるケースが多くなります。
そのため、予定帝王切開で出産するケースが多いようです。
前置胎盤・低置胎盤
胎盤の位置が通常よりも低く、子宮口を塞いでしまったり近すぎたりする場合、分娩時に大量出血を起こす危険性があります。
そのため、出産が近くなっても前置胎盤や低置胎盤が治らない場合は予定帝王切開を行います。
感染症・合併症
ママの身体にHIVや性器ヘルペスなどの感染症があり、経膣分娩で赤ちゃんに感染する恐れがある場合は予定帝王切開になります。
また、ママが糖尿病や心臓の疾患などの合併症があり、身体に負担をかけられない場合も帝王切開を行います。
予定帝王切開の流れ
予定帝王切開の大まかな流れをご紹介します。
- 手術前に胎児の心音聴取やママの浣腸をする
- 点滴を行う
- 手術室で局部麻酔をする(場合によっては全身麻酔)
- 麻酔が効いたことを確認し、手術を開始する
- お腹を切開して赤ちゃんや胎盤を取り出す
- 切開したところを縫合する
一般的に一時間程度で手術は終わります。
また、進行状況や内容は母子の状態や医療機関によって多少異なる場合もありますので、参考程度にお願いします。
費用は?保険は適用される?
予定帝王切開の手術費用はおおよそ20万円強。
これに加えて通常の分娩費用もかかるため、かなり高額な費用になります。
しかし、帝王切開の費用は健康保険が適用されるので、3割の自己負担で済みます。
事前に、自身の加入している保険の契約内容も確認してみましょう。
もし手術日より前に陣痛が来たら?
予定帝王切開を行う日を決めていても、それより早く陣痛が来る場合はあります。
その場合は、経膣分娩ではリスクを伴うので緊急帝王切開になります。
破水・陣痛・おしるしがあった場合は、すぐに病院へ連絡をしましょう。
予定帝王切開:最後に
自然分娩で産みたいと思っていても、状況によっては帝王切開を選択する場合があります。
母子ともに命が最優先ですから、安全を第一に考えて出産に望むのが一番です。
お腹を痛めて生むことには変わりありませんし、赤ちゃんに会えるのも変わりありません。
不安なことは周りの人や病院で相談して、残りのマタニティライフを楽しみましょう☆彡